東京大学公共政策大学院では2010年にINPEX寄付講座を設置、2011年にはTECUSE研究会を発足させ、エネルギー問題と地球温暖化問題の関わり、地球温暖化防止のための国際枠組みなどについて教育・研究活動を推進してきました。2015年にはパリ協定が採択され、すべての国が参加する枠組みが発足しましたが、2021年のグラスゴー気候合意を契機に1.5℃目標、2050年全球カーボンニュートラルを所与の前提としたバックキャスティングが国際的な議論のデファクトスタンダードとなり、COPでの議論とアジアをはじめとする世界のエネルギーの実態との乖離が顕在化してきました。更に米中対立、一国主義の台頭をはじめとする地政学情勢の変化、ウクライナ戦争、イラン戦争などのエネルギー危機により、エネルギー安全保障、エネルギー価格の手頃さ(アフォーダビリティ)、脱炭素の同時追求はますます困難になっています。こうした中で本シンポジウムでは温暖化防止を目指す国際協力をどう進めるべきか、特に成長センターとなるアジア地域の課題は何か、その中で日本の果たす役割等について議論を行います。
日時
2026年5月20日(水) 13:00~17:25
会場
東京大学 本郷キャンパス 情報学環・福武ホール 地下2階 福武ラーニングシアター
使用言語
日本語(日英同時通訳あり)
Zoomを使ったWEBによる同時通訳利用の場合はパソコンまたは携帯とイヤホンをお持ちください
参加登録フォーム
議題
13:00 – 13:05
開会の辞:谷口 将紀 東京大学公共政策大学院 院長
13:05 – 13:10
開会の辞:滝本 俊明(株)INPEX 取締役副社長執行役員
13:10 – 13:30
基調講演:本部 和彦 東京大学公共政策大学院 客員研究員(TECUSEアドバイザー)
「エネルギー危機と現実的な脱炭素の道筋」
13:30 – 15:15
セッション1:「1.5°C目標をめぐる現状と課題」
1) エネルギー転換の課題
有馬 純 東京大学公共政策大学院 客員教授
2) IPCCを中心とした1.5℃目標に関する議論の経緯と展望
秋元 圭吾 公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE)グループリーダー
3) 気候政策:目標、条約、そして真に重要なこと
テッド・ノードハウス ブレイクスルー研究所代表
4) パネルディスカッション+質疑応答(司会:本部和彦 客員研究員)
15:15 – 15:30 コーヒーブレイク
15:30 – 17:15
セッション2:「アジアにおけるエネルギー転換の課題と対応」
1) AZECの現状と今後の方向性
町井 弘明 経済産業省イノベーション・環境局地球環境対策室長
2) 東南アジア諸国におけるエネルギー・気候変動政策をめぐる課題
ウィーラワット・チャンタナコメ博士 東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)バンコク事務所
3) アジアのエネルギー転換における日本企業の活動
武内 三郎 三菱商事(株) 政策・渉外部 部長
4) パネルディスカッション+質疑応答(司会:有馬純 客員教授)
17:15 – 17:25
閉会の辞 有馬 純 客員教授
