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東京大学公共政策大学院 | GraSPP / Graduate School of Public Policy | The university of Tokyo

日本の造船業の再生・強化 / 日本の海事産業群の課題と対策~主として造船と舶用工業について~ 2026年05月26日(火)

Guest Speaker Seminar , TTPU , 学内向け

公共政策大学院「国際交通政策」の授業において、以下のお話を伺います。

〇「日本造船業の再生・強化」
 日本の輸出入の99.5%を支える海上輸送。その基盤を担う造船業は、単なる製造業ではなく、海運・舶用工業を含む「海事産業群」の中核として、日本の経済安全保障と産業競争力を支えてきました。本講義では、日本の造船業の優位性と直面する課題、再生に向けた国家的挑戦を概説します。
かつて世界一の建造量を誇った日本の造船業は、韓国・中国との競争激化、設備の老朽化・人材不足といった構造的課題により、国際シェアを低下させています。一方で、船舶リプレース需要の本格化や、2050 年GHG排出ゼロに向けた次世代船舶への転換を背景に、高い技術と品質、海事産業群を有する日本造船 業にとって、競争環境を変える転換期を迎えています。
 本講義では、経済安全保障推進法に基づく「船体」の特定重要物資指定、政府が掲げる「2035年 建造能力1,800万総トン(倍増)」という明確な目標設定、その実現に向けた取組について全体像を概説します。設 備投資、人材確保、省人化・DX、スマートファクトリー化といった具体策に加え、アンモニア・水素等を活用した次世代船舶の開発・建造に向けた取り組みについても紹介します。

〇「日本の海事産業群の課題と対策~主として造船と舶用工業について~」
  海上輸送は、海運・造船・舶用工業を中心とした複数業種の企業群が支えています。異なる分野の民間機業がどのように協業・競争し、全体として公共性の高い輸送サービスを支えているかを理解します。
 また、安定的な海上輸送を維持・成長させるためには不断の努力が必要です。海運・造船・船員等の海 事産業群が一体となって成長し日本経済を支えられるよう、産業基盤を維持・強化しつつ、海上輸送の効率性・安全性の確保や、GHG排出削減といった社会的要請に応えられるように適切に政策誘導しなければなりません。海上輸送は歴史が古く、海事には「成熟産業」のイメージがつきまといますが、実際には、造船 や舶用工業の企業間連携を含め、多くのイノベーション(技術革新)が行われています。安全性向上や省力 化のための自動運航技術や、国際ルール策定・運用を背景としたGHG排出削減技術の実装が加速しており、さらに、造船業の再生に向けては設計・生産技術の改革や大規模設備投資が行われる予定です。これらを実現・加速するための政策ツールについて概説します。

(使用言語: 日本語、本学学生・教職員以外の方は参加できません)
   *履修登録者以外の本学学部生・大学院生の聴講を歓迎いたします。
   *本授業の履修に関心のある大学院生は、以下『「国際交通政策」講義一覧』をご参照ください。

日    時: 5月26日(火) 16:50-18:35 (5限)
場    所: 国際学術総合研究棟4階 SMBCアカデミアホールにおける対面授業にて開催。詳細はポスターを確認してください。
問合わせ: 交通・観光政策研究ユニット ttpu[アット]pp.u-Tokyo.ac.jp

  5/26「国際交通政策」千葉光太郎氏・大坪新一郎氏 講義案内ポスター

「国際交通政策」講義一覧(火曜5限 16:50-18:35)
「観光政策Ⅰ(基礎編)」講義一覧(火曜3限 13:00-14:45)

★参考
 過去のGuest Speaker Seminar